越谷のひな人形は、その気品にあふれた優雅な顔立ちで高く評価されています。また、胴柄、頭、手足などの一切が、他の地域に依存することなく、越谷で製作されています。
ひな人形作りは、修業が厳しく、熟練と優れたセンスが要求されます。200年以上にわたって受け継がれてきた職人芸が心を込めて作るひな人形はまさに芸術品と言えるのではないでしょうか。
越谷のひな人形には、一つのエピソードがあります。江戸時代、幕府は奢侈禁止令(ぜいたくなものは禁止)を出しました。越谷の人形師は、その影響で「三段 びな」「練りびな」「一文びな」などの小さなものを作るようになりました。しかしこれらは、現物が残っていなかったため「幻のひな人形」と言われてきまし
た。長年に渡って「幻のひな人形」を探し求めてきた大沢の山崎昭二氏は、秩父と東京の某所に残されていることを突き止めました。20センチほどの桐箱に納 められた三段びなが、山崎氏は研究を重ね「幻のひな人形」の復元に成功しました。
昭和58年に県の伝統的手工芸品に指定されました。 |