越谷だるまは、西暦1713年頃、間久里の「だる吉」という人形師が、従来あった“起上り小法師”という玩具に、座禅を組んだ達磨大師の姿をとり入れて作り出したものと言われています。
越谷だるまは、他のだるまに比べ、色が白く、鼻がやや高い、上品で優しい顔立ちが特徴です。
最近、記念品や結婚式の引き出物、受験生の合格祈願などに利用され、川崎大師、西新井大師など関東一円をはじめ、北海道から九州まで全国に出荷されています。
注文が多くても、生産は昔ながらの手作りです。まず、いちょうの木をくり抜いた木型に下張り紙と和紙を貼り、2〜3日天日で乾かします。そして、木型から はがして切れ目をのりづけして、台をつけて塗装。文字を書いて、飾りを入れ、まゆひげを描けば完成です。張り子づくりのこうした一連の作業が伝統的な手作
業で行われており、一人前の職人になるには数年かかると言われています。
なかでも、だるまの命と言われるひげ描きには、穂先の長い面相筆を使いますが、大小にかかわらず同じ筆で描くため、職人の腕のみせどころとなっています。
昭和59年には、張子だるまとしては全国ではじめて埼玉県から伝統的手工芸品に指定されました。 |